わたしども子どもの養育に関わる者としての目的は、子どもが「生まれてきてよかった」と自分の人生を積極的に捉えて生きていけるようになることである。子どもは安心できる大人(養育者)との関わりを通して、生きていること自体が尊いものであり、「自分は大切にされている」と感じ、人生を明るく歩んでいくようになる。
それには、毎日の何気ない日常も大切にする視点が求められる。清潔で工夫がなされた住空間、おいしくて楽しい食事、毎日暖かい布団、一人ひとりに対する気遣いや配慮のある言葉かけ…。こうした「大切にされていると感じる生活の営み」を通して、子どもは自己肯定感が高まり周りの世界(人・もの・こと)に対して関心をもつようになる。
人と関わることに喜びを見出し、人と幸せに生きていく、そのための力を培いたい。