茨城県行方市芹沢1651-1
児童養護施設の暮らしってどんな風なの?
特別ではなく、ふつうの生活。
「おはよう」のあいさつで一日が始まり、朝ごはんを食べて、歯磨きをしたら、「行ってきます」と地域の学校や幼稚園へ登校します。学校が終われば、クラブ活動をしたり、友だちと遊びに出掛けたり、宿題や読書をする子もいます。おいしい夕食と楽しい時間を過ごしたら、「おやすみ」と暖かい布団で眠りにつきます。どこの家庭にもある風景が、児童養護施設でも日々営まれています。(全養協ホームページより抜粋)
ご飯はおいしい?
施設には栄養士が常駐し、献立の作成や年齢や発達に応じた適切な栄養管理を行います。また児童養護施設では食育の考えも盛んに取り入れて子どもたちがよりおいしく楽しく栄養たっぷりの食事が取れるよう工夫しています。
お小遣いはもらえるの?
ふつうの家庭と同じように毎月のお小遣いがあります。学年によって金額は変わってきますが、少なすぎず多すぎず。その他にお年玉や学校や外出の行事の時などにもお小遣いがもらえます。
おもちゃは買ってもらえるの?
毎月のお小遣いを貯めて買うこともできますし、誕生日やクリスマスの時には好きなものを選んで買ってもらうことができます。ゲームもやりすぎないようにみんなで決めて遊ぶことができます。
学校はどこに通うの?
小学校は玉造小学校、中学校は玉造中学校に通います。高校になるとそれぞれ個人に合わせた学校を選択します。幼稚園は基本的に3歳児になったら通います。
高校を卒業したらどうなるの?
18歳で高校を卒業すると、原則として施設は退所することになります。退所後は専門学校、短大、大学などへの進学や就職などを選択し、同時に自立生活が始まります。しかし18歳で自立生活を送れるようになるのは大変なことです。お子さんによっては高校を卒業した後でも自立生活ができるようにしばらくの間訓練したり、少しずつ自立生活に慣れるのを見守ったりしながら、できるだけ確実に自立できるように支援します。
施設を退所した後は施設とは関係なくなってしまうの?
そんなことはありません。児童養護施設にはアフターケアという仕事があり、退所後でも相談に乗ったり必要であれば可能な範囲で支援を行ったり関係機関と調整を図ったりします。退所後に施設に遊びに来たりするのも大歓迎です。退所後も皆さんの成長が何と言っても楽しみです。
地域に対してのかかわりは?
地域の子育て支援の拠点として 児童養護施設は、施設の子どもたち を養育・支援することはもちろん、地域の子育て支援の拠点として、様々な悩みや課題を抱える子育て家庭を支援する役割を担っています。また、虐待で傷つく子どもたちを減らすため、児童虐待防止の普及・啓発や、相談・支援の活動にも取り組んでいます。(全養協ホームページより抜粋)
児童養護施設で働く人ってどんなひと?
子どもたちを支える専門職
児童養護施設では、子どもたちの日々の養育を担う児童 指導員や保育士を始め、食事・食育を支援する栄養士や 調理員、子どもの心理面をサポートする心理療法職員、地域の子育てを支援する職員など、様々な専門職がチーム となって、子どもたちの生活を支えています。
児童養護施設は、子どもたちが日々の生活を送る「家」です。子どもたちにとって、ともに「家」で時間を過ごす職員 は、家族のような存在でもあります。児童養護施設は職場 であると同時に家庭であり、職員は職業人であると同時 に、子どもに寄り添う一人の養育者でもあります。
〇児童養護施設で働く主な専門職
- 児童指導員/保育士 保護者に代わり、子どもの養育の中心的役割を担います。
- 家庭支援専門相談員 保護者などへの支援を通じて、親子関係の再構築を図り、子どもの家庭復帰などを支援します。
- 里親支援専門相談員 里親委託の推進や地域の里親の支援を行います。
- 個別対応職員 子どもたちに、個別に充実した支援を行います。
- 心理療法担当職員 子どもたちなどを心理面から支援します。
- 自立支援コーディネーター 退園後に自立していく子どもたちをサポートします。
- 栄養士 子どもたちの栄養面や食生活を支援します。
- 調理員 心のこもったおいしい食事を提供します。
- 嘱託医 子どもたちの健康をサポートします。
- 事務員 施設運営の面から、子どもたちをサポートします。